30万部突破のベストセラー『「学力」の経済学』
30万部突破のベストセラー『「学力」の経済学』が遂にマンガ化されました。
個人的な経験や精神論ではなく、教育経済学の研究者による科学的な分析によって効果的な教育法を導きだしています。
小学校三年生の娘を持つ主人公が、教育経済学者の中山千恵との出会いによって自らの教育方法を見直し、成長していく物語形式になっています。
中学受験を考えている低学年のママやパパは必読です。
子どもを「ご褒美」で釣ってはいけない?
ご褒美で釣ってはいけないと多くの教育本には書いてあります。
しかし、本書の教育経済学者の千恵は、ご褒美で釣ってもよいと提案しています。
子どもは目の前にご褒美をぶら下げられると、いま勉強することの利益や満足が高まり優先します。
ただし、目の前のご褒美はインプットに与えなくてはいけません。
ハーバード大学のフライヤー教授の実験によれば、成績が上がったというアウトプットにご褒美を与えるのと、本を読む・宿題をするといったインプットにご褒美を与えるのとでは、後者の方が子どもたちの学力を上げるのに効果的だそうです。
テストでいい成績を取ったら、ご褒美をあげるという考え方は変えたほうが良いようです。
男女別学よりも共学のほうが学力は高くなるのか?
男子校・女子校と共学のどちらを選択するか迷います。
最近の中学受験では共学志向が高まっています。
韓国で行われた実験では、同じ学力の子どもでは共学に進学した子よりも男女別学に進学した子の方が学力が上がるという結果になりました。
男女別学の方が男子と女子それぞれの考え方や特性にあった教育手法を実践しやすいからです。
2018年の東京大学合格者ランキングも開成、筑駒、麻布、灘、栄光、桜蔭と男子校・女子校が上位を占めています。
「生きる力」は「学力」よりも大切なのか?
「生きる力」は、将来の学歴や年収などにも大きく影響することが明らかになっています。
経済学者の千恵は「自制心」と「やり抜く力」が特に重要であるとしています。
本書では、その鍛え方も紹介しています。
編集後記
『「学力」の経済学』が遂にマンガ化されました。
物語形式で、さらに小学校3年生の娘を持つ主人公ということで共感も高まりそうです。
さっそくまんがでわかる「学力」の経済学 Kindle版を購入して読んでいます。